非常に、自分の傲慢さに反省する2週間だった。
2度と同じことを繰り返さないように、この気持ちをここに記しておこうと思う。
初めて言われた「あっきーさんは相談しづらい」という言葉
社長は営業部をまとめる役割を担っています。
営業部に所属するメンバーは2名。
わたしは業務上、その2名の営業部メンバーから相談を受けることが多々あります。
先日、社長が営業部のメンバーを引き連れて飲みに行ったようで、
そこで出た声が「あっきーさんには相談しづらいところがある」という言葉でした。
翌日それを社長から「一応伝えておいたほうがいいと思って」と告げられました。
ショックでした。
ガーンと頭に響きました。
まさか、いつ声をかけられても嫌な顔せず(と自分では思っている)、すぐに相談を受ける体制を作るように一番気を使ってきた部分であったのにもかかわらず、「あっきーさんは相談しづらい」と。
わたしはすかさず「えっ、どうしてですか??どういうところがですか??!」と聞き返しました。
理由は以下です。
・頭ごなしに言われるのがキツイ
・営業としての立場もわかって欲しい
あぁ。。
言われてみれば、思い当たる節があります。。
感情をコントロールできない自分の弱さがもたらした結果
わたしは、結構カチンときやすいタイプで、勢いで言葉にしていまう悪いところがあります。
・どうしてわからないの?
・どうしてそうなるの?
・前も言ったよね?
・なんでそんな当たり前のことを理解していないの?いまごろ?
人を教えていると、こういう場面が何度も訪れます。
ちなみに、上記の言葉をそのまま伝えることはありません。(2年前は言ってしまってましたが・・・)
意識して言わないようにはしていますが、直接的な言葉ではなくても、雰囲気や言葉尻で同じ雰囲気を与えてしまっていたのかもしれません。
2年くらい前からこの自分の性格は良くないと思い、
我慢しなきゃ我慢しなきゃ、と自分に言い聞かせてきました。
それでも、自分の中にはどこかそれを正当化する気持ちがあったのです。
「ハッキリ言うときは言わないと。」と。
感情をコントロールできずにもたらした失敗がもう一つ。
社員全員が集う話し合いの中で、どうしても社長の考えに納得できずに
これもまた怒りの気持ちをセーブできずに、その場で言うべきではない言葉を言ってしまいました。
上に立つ人間として、社内の空気を汚すような発言。
その日は、自分自身でも猛反したし、
翌日社長に呼ばれて「あれは良くない」と
社長の元で働いて5年、初めて社長から苦言を呈された瞬間でした。
その日は、みんなが私のことを上司としてくだらない人間だなと思っているのでは、、
なんて気持ちに苛まれながら過ごし、その翌日には、「あっきーさんには相談しづらい」との衝撃的な言葉を聞かされ、涙が溢れそうになるのをこらえながらその場から逃げ出してしまいたい気持ちでいっぱいでした。
久しぶりにこたえましたね。
でもまぁ、ここで逃げてしまっては後悔しか残らないし
気持ち悪いままで仕事をしたくない気持ちのほうが強いので
どうすればいいのか、ずっと考えていました。
怒りの根底にある思いとは
部下に注意を促すとき
「ハッキリ言うときは言わないと。」という思い。
話し合いの場で、怒りを抑えきれずに意見を言った思い。
いずれの場面でも共通してある思いがありました。
それは、「上司として」という思いです。
「上司として」ハッキリ言うときは言わないと。
「上司として」みんなが意見しづらいことを代弁してあげないと。
あの時のわたしは、そんな思いに捕らわれていました。
上司として?
そもそも上司としてって何?
ここが理解できないと、また同じことを繰り返してしまう・・・
あらためて、自分の役割ってなんだろう、自分はどうあるべきなのか・・・と考えることになりました。
とにかく本を読みまくった
ドラッカー、ジョン・P・コッター「リーダーシップ論」、ビジョナリーカンパニー「第3巻:衰退」「第2巻:飛躍」、ブックオフ社長の橋本真由美さん、スターバックス元CEO岩田松雄さん・・・などなど
とにかく、リーダーシップやマネジメントと書かれた本はどんどん読み漁りました。
どこかに答えが落ちてないか・・・
上に挙げた方々の本は、いずれも共通したリーターシップ像が書かれています。
謙虚に取り組む
真摯に取り組む
ミッションを指し示す
聞く姿勢を持つ
わかる。わかるんです。
特に「ミッションを指し示す」「聞く姿勢を持つ」は意識して実行してきました。
わかる、だから必死に取り組んできたのです。
と、わかった気持ちでいました。
それが、「DeNA南場さんの講演「ことに向かう力」がいい話だったので全文読め – NAVER まとめ」を見て、あ!っと気づかされたのでした。
みんなとっても嬉しいときです。チームの目標が達成されたときの高揚感ですね。私はこれを見た瞬間に12年間、いろいろな座学とかコンサルタントとか、ビジネススクールで学んだDos & Don’tsを忘れよう、と。DeNAという会社を何かチームで共通の目的を達成したときの高揚感。この喜びで牽引していこうと決めた瞬間なんです。
この瞬間が多い人生というのは、すごく、何て言うんでしょうか、輝いていて、彩り豊かでいいな、と感じます。どうやったらこうなるのか。やっぱり「人や自分に向かわずに、コトに向かう」。それが今日の1つのメッセージなんです。
誰についていくとか、誰に評価されるとか、あるいは自分ができる、できない、もう少し成長していかないといけないのではないか。そういうことに意識を向けるんではなくて、純粋はチームの目標や自分の目標に向かって、それに本当に集中してみると、すごく充実した人生が送れるんじゃないかと思います。
この感覚。この感じ。
わたしが仕事に必死に向かう気持ちがここに表されているように思い、すごく感動しました。
さらにこの講演内容を見て、そういえばっと、購入はしたものの後で読もうと思っていた
この本をすぐに読みはじめました。
自分の傲慢さを知る
自分はそんなことはないと思い込むこと、これこそが傲慢さではないだろうか。
自分は別に役職などにとらわれず、平等にやっている。
そう信じていました。
でも違ったのです。
「上司として」という気持ち。
これこそが、上司という立場にのっとった傲慢さではないかと、今は考えています。
誰もがリーダーであること
これまでの私は、会社の目標達成に向けて上司がその道を指し示していかなければいけない、と思っていました。
ところがわたしの場合、それが過度になりすぎるところがあって、結果として、個人の意見を消してしまうところがあったのではないかと思います。
南場さんの話や本を読んで、今まで良かれと思ってやってきたことについて、改めて見直すきっかけになりました。
正直、まだうまく言葉にすることができないのですが、
なんというか、
簡単に言うと、
みんなで目標に向かって、それぞれの役割で必死にやることかなと。
その中でわたしは、みんなより少し長く会社に所属しているわけで
なんだかんだと誰かかが陣頭指揮を取らないと事は進まないわけで
その最初のきっかけの掛け声をかける役かなと。
それだけ。
あとは、途中で会社としてのやり方がわからなくなった時や、
みんなより少しだけ業界での経験が長い分、知識のアドバイスはできたりするのかなと。
それだけ。
たとえば、BBQ大会を何月何日の何時に開催しますと。
買い出し係、火をおこす係、肉を切る係・・・
それぞれを、誰々ちゃんお願いね、車があるA君はじゃあ買い出し係ねっ
みたいな感じで決め事をして、後はみんな開催日によろしく!
と、あとはそれぞれのグループが、当日の待ち合わせ時間や段取りを決めて、BBQ開催に向けて動いていく・・・
ある人は、家にBBQセットあるからそれ持っていくよ~
ある人は、おにぎり作って持ってくるね!
ある人は、お菓子が家に沢山余ってるから持ってくるっ
・
・
・
各人が、BBQを楽しんで成功させるために、自分ができることをやります。
仕事も同じ。
わたしはもっともっと、みんなのことを信用しなきゃいけない。
わざわざ買い出し時のスーパーまで指定する必要はあるのか?否ですよね。
ただし、予算はあるわけで。それは最初にきちんと伝えておかなければいけない。
BBQ場に持ち込み禁止なものがあれば、事前に知らせておかなければならない。
そういった部分が、今のわたしの役目なのかなと。
あとはみんなで必死に、目的のことに向けてそれぞれができることを取り組んでいく。
そこに立場が上も下もない。
一人一人の行動を私が指定するものでもない。
それぞれが主役であることを意識していきたい。
一人一人のやる気がみなぎっているチームであればなおさら。
(ちなみに、やる気のみなぎっていない人がチームにいる場合は、また別のお話になってくるかと思います…)
わかったつもりでわかってなかった
きっとこれからも そういうことは沢山あるはず。
本に書いてあることがその通りうまくいくわけもなく
結局は、自分の力で答えを導き出していかないとですよね。
それが人生というやつですか。
納得するまで楽しんでやろうじゃありませんか。
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最終更新日:2015年7月26日
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